ポイントは次の通り。

現在、グローバル経済は、次のような大きな転換点に直面しています。
(1)WTOに基づく自由貿易体制に対する挑戦
(2)デジタル貿易の拡大を含むデジタル変革の進展
(3)中国等の新興・途上国の台頭

昨年の通商白書は、(1)に焦点をあて、先進国における国内格差問題の現状や、貿易と格差の関係を分析しました。
今年の通商白書は、(2)、(3)に焦点をあてています。

(ア)世界で拡大するデジタル貿易の現状を紹介するとともに、デジタル貿易が抱える課題について明らかにしています。
(イ)新興・途上国の経済成長の特徴と、それに伴い生じうる問題について分析しています。さらに、新興・途上国の中でも特に躍進著しく、急速に変化を遂げる中国経済について、伸び行く消費市場でのビジネスチャンスの側面も含め、多面的に分析しています。

以上の分析を通じて、昨今の通商課題に対応した、自由で公正な高いレベルの通商ル-ルの構築や、国内産業の活性化のための一層の取組の必要性を示しています。

通商白書2018

詳細:経済産業省